こんにちは、おさいふです。
前回の記事でLINEから発売されているスマートスピーカー「LINE CLOVA Desk」のレビューをしましたが、その最後で触れた致命的な欠点について、LINEに問い合わせてみたので、ネットで共有してみたいと思います。
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Letter Sealingとは
まず、公式サイトのLetter Sealingの説明をチェックしてみます。
LINEでは、より安心安全にお使いいただくため、トークルーム内のやりとりを暗号化する「Letter Sealing」を導入しております。
「Letter Sealing」とは、発信者の端末からLINEのサーバーを経由した受信者の端末までユーザー間のメッセージ内容を暗号化し、送信者と受信者以外にはメッセージ内容を解読できないように設計された暗号化通信方式(End-to-end encryption, E2EE)です。
つまり、トーク内容を暗号化して、セキュリティを高める機能ということです。現在LINEではサイバー攻撃の反省を踏まえ、Letter Sealingをすべてのアカウントでオフに出来ないように設定されています。
CLOVAはLetter Sealingに対応していない
しかし、LINE CLOVAはLetter Sealingに対応していません。つまり、CLOVAデバイスでのLINE メッセージのやり取りが出来ないのです。
もちろん、Letter Sealingを使わない無料通話やビデオ通話は利用できますが、やはりCLOVAでトークも利用したいものなので、これは大変困りますよね…
困っている方もかなりいるようです
Letter Sealingの設定方法
> ※LINEのセキュリティ強化の一環として、Letter Sealingの設定をオフにできないよう仕様を変更いたしました
これさ、実質clovaからLineのメッセージ送れないってことじゃん。
悲しみ。Lineを送れると思ってclova買ったのに捨て金だった。
https://t.co/eMFVqPMKHY— りゃまぱか (@ryamapaka) July 29, 2021
今動いてるクマに追加で、ミニオンでも通話出来るようにしたいのに、このLINEのLetter Sealing設定が壊れてて進まない😵強制はあかんでー、LINEさん。 pic.twitter.com/43ZGq8sAjF
— まきまき (@taxi_osaka) September 17, 2021
回避策はあるけど…
一応回避策として、CLOVA専用アカウントと呼ばれる自分とは別のアカウントをCLOVAアプリから作成することで回避できますが、この場合、特定の1グループに自分が作成したCLOVA専用アカウントを参加させる形となるため、そのグループにしかメッセージを送信できません。
LINEの友だちを選んで遅れるかと思ったら、特定の1つのグループにしかメッセージを送信できないなんて、不便すぎますし、人によっては全く使い物にならなくなりそうです。
公式ヘルプに聞いてみた&衝撃の回答
CLOVAデバイス最大の魅力であるLINE機能の一部が使えないまま放置されている現状について、CLOVAカスタマーセンターに電話で質問してみました。
CLOVAカスタマーセンターへの質問とその回答
- Letter Sealingはオフに出来ないの?
できません。セキュリティ上無理です。 - じゃあ個人アカウントは使えないんですか?
はい。 - では、どのようにメッセージを送ればよいのですか?
CLOVA専用アカウントを作って我慢してください。 - CLOVAが今後Letter Sealingに対応する予定はありますか?
今の所ありません。詳しいことは、LINEアプリ側に問い合わせてください。
結局、具体的な解決策は提示されず、CLOVA専用アカウントを使った回避法でしのいでくださいと言われました。公式サイトでは堂々と、個人アカウントを使ってメッセージを送信できると書いてあるんですがね…
ただ、最後にLetter Sealingに関する機能はLINEアプリ側に問い合わせろと書いてあったので、続けてLINEアプリ側にも同じような質問をしてみました。
LINEの回答
お問い合わせありがとうございます。
LINEカスタマーサポートです。LINEのセキュリティ強化の一環として、Letter SealingをOFFにできないよう仕様を変更いたしました。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解ご了承いただきますようお願いいたします。
CLOVAサポートの質問と同じような質問を送信したのですが、返答はこれだけ。結局、問題は解決せず、LINE側の対応待ちということになりそうです。
CLOVA Deskのレビューで書いたとおり、製品自体は便利でデジタルディバイド解消の一助となりそうなものなのですが、サポート体制やソフトウェア・アップデートの面では非常に残念です。